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zoom RSS 心臓移植が必要な男の子を急患空輸

<<   作成日時 : 2007/02/10 10:36   >>

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『朝雲』(2007.2.8)によれば海上自衛隊小月教育航空群のUH60J 8964号機が山口県知事の災害派遣要請を受けて1月23日突発性拘束型心筋症米国での心臓移植が必要な男児(3才)を済生会下関病院から福岡空港まで空輸した。この飛行は夜間になるため事前に要請を受け万全の準備を整えて行なった。

疑問に思うところは
・なぜ「災害派遣」で実施したのか
・なぜ民間航空会社を使わなかったのか
の2点である

・なぜ「災害派遣」で実施したのか
『なぜ「災害派遣」で実施したのか』というところで疑問を持つかというと「臓器搬送は臓器の提供を受けられる患者さん個人の受益に帰するものでございます。」(衆議院 安全保障委員会 平成11年05月13日 朝浦説明員(厚生省保健医療局エイズ疾病対策課臓器移植対策室長))という国会答弁があり、これに基づき陸上自衛隊では臓器搬送は災害派遣の枠組みで受けることが出来ないと考えているからである。(災害派遣の参考 5-3-22)
 今回の場合患者自身搬送したわけで多少異なるかもしれないが、もともと公共性に疑問がある通常の急患輸送ですら「緊急だ」ということで実施しているのに、今回のように事前に要請を受け準備や練習を行なってからの派遣になったということであれば、緊急性にも疑問が出てくる。 

・なぜ民間航空会社を使わなかったのか
福岡空港を拠点に活動する西日本空輸株式会社では川崎BK117型ヘリコプターにてドクターヘリの運用を行なっているという。今回の輸送は民間の力で十分可能なように見える。
 ちなみにアークEFI航空情報センターによればチャーター料金は約700,000円(1時間)、今回の飛行時間は片道20分であり募金が目標より2,000万円以上多く集まっている現状を見れば払えない額ではないだろう。

・結局なぜ「災害派遣」だったのだろうか
 緊急性、公共性、非代替性のいずれも乏しい今回の災害派遣、もっと詳細に調べれば条件が満たされるような事実が出てくるのかもしれないが、今までの情報だと原則論から言えば民間チャーター、自衛隊を使う場合でも土木工事等の受託で済ませるべきだったのではと考えている。
 ただ今回の山口県の報道発表をみると多くの人が支援しているとか、高額の費用が必要だという旨が強調されており、一方朝雲ではどちらかといえば夜間飛行だという部分を強調した書き方になっている。
 ここからは推測だが県としては諸般の事情で対応が必要だが予算がない(県の防災ヘリが耐空検査中だったため)ので災害派遣でということであり、自衛隊(小月教育航空群)側としては、夜間飛行で民間では出来ないという点で受けたのではなかろうか。また平成20年3月に小月の救難へりは大村へ統合される予定なので最後のご奉公的なことだったかもしれない。

参考 山口県の報道発表(抄)

5 搬送理由等

3歳の難病患者である上、米国までの搬送に長時間を要することから、極力、患者の負担軽減を図ることが特に重要との医師の意見があり、また、当該患者が海外での移植手術を受けることについて募金活動が行われるなど、多くの人々が支援を行っています。

このため、人命尊重の観点及び社会的な影響を考慮すると、ヘリによる搬送が必要と判断されるが、県の消防防災ヘリは耐空検査中であることから、県から海上自衛隊小月教育航空群に対し、ヘリによる搬送の要請を行いました。

なお、当日、悪天候でヘリ搬送が不可能な場合は、下関市消防の救急車で搬送する予定です。
5 参考
当該患者の病気は、100万人に1人の確率の難病で、海外で移植手術を受けるしか方法がなく、費用は約1億円を要することから、募金などの支援活動が行われています。


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