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zoom RSS 自衛隊再編論

<<   作成日時 : 2008/06/21 21:11   >>

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【大きな災害が起こる→自衛隊が活躍→自衛隊を削減して災害救助部隊に改編しましょうという主張をする人が出る】
よく見かけるパターンではありますが、本日の『朝日新聞』に記事が出ていたので少々分析

(安冨歩「意見新言 国際救助隊」『朝日新聞』2008/6/21 朝刊16面)

安冨氏の意見は東アジア各国共同で国際救助隊をつくろうというもの。各国共同で救援組織を作りましょうというのは冷戦構造が継続する東アジア各国の関係改善のための1つの手段として否定するわけではありませんが、

(1)圧倒的能力を持つ救援組織
  安冨氏いわく「被災していて呆然としているところに空が真っ黒になるほどの航空機やヘリコプターが出現し、次々と救助隊が降下してくる(中略)何千人もの救助隊員が着陸し、ただちに救助活動を始めたとしたら。」というような救援組織を自衛隊や各国軍の一部を削減し、削減された資金・人員で作ることを想像しているようですが、

 「被災していて呆然としているところ」というのを災害発生から3時間以内
 「空が真っ黒になるほどの航空機やヘリコプター」というのを同時に被災地域内に50機程度(同時1000人の輸送)が投入できる
 として試算をすると・・・今の自衛隊でもそんな能力持ってません。3時間以内(2時間以内に出動、1時間飛行(約260km))として日本国内だけで8か所位は拠点がいるし、50機同時に出そうと思ったら整備、訓練用含めて1拠点100-150機の航空機が配備されてないといけないわけで、出動する救助隊員1000人+パイロット、整備、後方支援、訓練機関等々1拠点3-4000人程度が必要。日本国内だけで人員24000人、航空機800機以上というとてつもないものが出来上がりそう。

 ※まさか自己完結型の救助組織が地域消防なみのスピードで出動できると思ってはいませんよね。

(2)拠点を係争地におく
 安冨氏いわく「国際救助隊は対馬や済州島などを拠点にするのがいいだろう。竹島や尖閣諸島も救助隊が利用すれば関係国は腹を立てる必要がなくなる。」

 ・まず、迅速に展開する必要があるのになぜそんな辺鄙なところに部隊を置くのか意味わかりません。兵站が容易で輸送の便が良い地域(条約各国領域のの中心点に近いであろう)プサンや福岡におけばよいのではなかろうか。
 ・係争地は地面が重要なのではなく、竹島や尖閣諸島の本質的問題は経済水域なのではなかろうか。
 ・ちなみに係争地に安冨氏が期待するような活動ができる救助部隊の駐屯地を作るというのは、軍隊の駐屯地を作るのとあまり変わらない作業(空港、備蓄倉庫、港湾の建設)をするわけで余計緊張が増すような(小規模な軍事力を派遣すれば駐屯地を手に入れられる。)


コメント
 東アジア各国共同で国際救助隊を作るというのは悪くないと思うんですよ。ただ、そんなものを作る金は(軍隊をなくしたとしても)出てこないと思われる。(救助に大金をかけるんだったら、被害予防策に大金をかけたほうが効率が良いし、軍備を削減するなら減税せよという主張も当然出る。)
  ・高度な技術をもつ救助隊を作りたいなら、主力は消防出身にしないと訓練経費が無駄。軍人にできることは限られてくる。
  ・東アジア各国は東アジア同士だけでいがみ合っているわけではないので、単に救助組織を作るために軍備を減らしましょうなんていう提案が受け入れられるとは考えにくい(中国の周りにはロシア、インドという核兵器保有国、国内には独立運動があるわけで、これらへの担保がない軍縮は中国の立場では受け入れがたいのでは)
  ・航空機動力は必要に応じて各国軍から借りたらよいのでは、飛行機養うだけで予算が無くなる・・・(日本で災害が起きたときに中国に駐屯する救助部隊を中国軍機で空輸してもいいのでは)


ぷよ試案(友好関係の促進を前提に実現可能でな案を)
 ・常設の指揮機関および共同訓練機関(要員は構成国全体から提供)
 ・常設の救援部隊(共同訓練機関で教育を受けた消防吏員や軍人等を6-12カ月程度出向させ編成) 
 ・常設の指揮機関は有事に地元政府の要請を受け被災地に前進し、地元政府の基本方針に従い救助部隊を指揮。
 ・国際救助隊に破壊消防や私有地の立ち入り等の権限を認める条約の整備が必要?

 司令部(各国混成の指揮機関)
  |
  +救助大隊または中隊(100-400人)×加盟国数(救助大隊等は加盟国ごとに構成)
  |+大隊本部
  |+救助中隊(消防等より出向)
  ||+救助小隊(国力に応じて)
  |+医療中隊(赤十字、軍隊等より出向)
  ||+医療小隊(国力に応じて)
  |+生活支援中隊(被災者への給食・給水・除染等、軍隊等より出向)
  |+後方支援中隊(各中隊への給食・給水、装備品整備、輸送等・消防、軍隊等より出向)
  |
  +共同訓練機関(某国に設置、常設、各国混成)
    +士官訓練課程(4週間)
    +下士官訓練課程(2週間)
    +一般要員訓練課程(2週間)
 
 ※救助大隊等の輸送は司令部の依頼により軍等政府機関または民間企業が行う。
 ※素直にNATOのような組織を作ったほうが友好促進と軍備削減につながるように思う。
 (がヨーロッパと違って人権、自由、民主主義という政治的価値観が共有できていないので無理?)

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